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片頭痛

片頭痛について

片頭痛について左右どちらかだけに起こることも多いのですが、両側に痛みが起こることもあり、注意が必要です。横になっているしかないほど激しい痛みが起こることも多く、仕事や学業、日常生活に大きな支障を及ぼします。
ズキズキと脈打つような頭痛が突然生じ、数時間から数日間続きます。吐き気や嘔吐、音・光・匂いなどの刺激に強い不快感を起こすこともあります。
痛みが起こる前に、ギザギザした光が見える、うなじに違和感を覚えるなどの前兆症状を起こすことがあり、それが収まると頭痛が生じます。
緊張型頭痛に比べると適切な治療で改善しやすい傾向がありますので、片頭痛でお悩みでしたら気軽にご相談ください。

慢性片頭痛

月に数回程度の片頭痛を起こしていた場合、徐々に頭痛が起こる頻度が高くなり、毎日のように片頭痛に悩まされるようになる経過を辿ることがあります。その後、片頭痛の特徴が薄まってきて、代わりに緊張型頭痛のような症状が現れてきた状態が慢性片頭痛です。頭痛が月に15回以上あり、半分以上に片頭痛の特徴がある場合に診断されます。頭痛薬や鎮痛薬を飲み過ぎることで発症しやすい傾向があります。放置してしまうと悪化する可能性が高いので、頭痛外来を受診して適切な治療を地道に続けていくことが重要です。

片頭痛の原因

脳の血管が拡張することで生じると考えられており、発症に遺伝が関与している場合もあります。神経過敏な方に起こりやすい傾向があり、環境変化、ストレスまたはストレスからの開放、睡眠不足や寝過ぎ、特定の飲食物などによる刺激に誘発されて生じると考えられていますが、はっきりとした発症の原因はまだわかっていません。
片頭痛は女性ホルモンのエストロゲンの変化によって発症しやすくなるとされており、女性は男性に比べて3倍も片頭痛を発症しやすいと指摘する報告もされています。
血管の拡張を抑える薬、神経に作用する薬などによる、薬物療法による治療を行います。

片頭痛の前兆

片頭痛には、前兆があるタイプとないタイプがあり、片頭痛がある10人では2~3人に前兆があるとされています。
主な前兆には、感覚鈍麻、言葉を話しにくくなる、甘い物が無性に食べたくなる、あくびが出る、うなじにザワザワした違和感があるなどがあります。また、視野の一部の欠け、ギザギザした幾何学的な光が現れて徐々に大きくなり、視野全体を覆ってから消えるという閃輝暗点を生じることもあります。
こうした前兆は数分から数十分程度続いて消え、その後に片頭痛の症状が現れます。

片頭痛の治療

片頭痛の治療片頭痛では、痛みが起こる前に急激な血管の収縮が起こり、その後に血管が拡張して痛みを生じています。突然、血管が収縮するのが前兆であり、前兆がはっきりしている片頭痛には、前兆が起こった際に服用することでその後に起こる急激な血管の拡張を防ぎ、激しい頭痛が抑えられる治療が可能です。前兆がある場合に服用するトリプタン製剤は2000年から使用されてきており、前兆があったらできるだけ速やかに服用することで高い効果を期待できるとされています。当院ではこうした薬の処方や服薬指導を丁寧に行っていますので、前兆のある片頭痛にお悩みの場合は気軽にご相談ください。

片頭痛でお悩みでしたら
当院までご相談ください

頭痛は寝不足など日常的な原因でも起こりますので、強い片頭痛があっても体質だからと諦めているケースもよくあります。強い頭痛が慢性的に起こるとQOLが大幅に下がり、学業や仕事にも支障を及ぼします。
最近になって片頭痛に対して根本的なアプローチを行う治療法が登場し、頭痛で悩まされない生活も期待できるようになってきています。頭痛が起きたら市販薬でごまかしていると、逆に頭痛の症状を悪化させてしまうリスクが高くなります。
当院では頭痛外来を設けており、脳神経外科専門医が丁寧に診療し、精密な検査を行って状態を正確に把握した上で、最適な治療プランを提案しています。片頭痛に関するお悩みがありましたら、気軽にご相談ください。